シングルマン

シングルマンの感想
グッチのデザイナーとして有名なファッションデザイナーであるトム・フォードの初監督作品だけあって、映像からは"美"への高い意識が伝わってきます。

コリン・ファース演じる主人公の大学教授ジョージは、8ヶ月前に事故で恋人を失った喪失感から、自ら死を選ぶ決意をしており、その1日を追っていく映画です。

1日の出来事のふとした瞬間に、過去の恋人との大切な思い出がよぎります。

生と死と愛というテーマの映画であるため、重くなりがちなところを、スタイリッシュな映像と、回想シーンにより、重くなりすぎず、映画は展開していきます。

実際に1日を追う展開にもかかわらず、ジョージがどういう人間で、どういう過去で、どういう価値観で、どういう行動様式で、という彼の奥行きがはっきりと伝わってきます。

最近見る映画のなかには、登場人物達、主人公でさえ、内面が伝わってこない映画も多いなか、この映画は、まるで長い付き合いの知り合いかと思うぐらい、ジョージの内面がすっと伝わってきます。

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ここからの感想は、若干のネタばれを含むので、ご注意を。

ジョージの過去の恋人は、男性です。
キューバ危機の頃の時代背景からすると、相当差別が厳しかった時代なのだと思います。
大学の授業を受けていた生徒も、多様性ということからは程遠い顔ぶれでしたよね。

いみじくも、授業のなかで、マイノリティに対する差別は恐怖から生まれる、という話をしていましたけども。

事故で亡くなったときの回想シーンでも、16年連れ添った恋人であるジョージに、連絡しなくていい、と判断する恋人の両親。

人間の悲しいさがですよね・・・

この映画の最後の終わり方。

見終わった直後は、う、あそこで最後その必要あるの?と思っちゃいましたけど、後からジワジワ考えてみると、やはりこの映画は、あの終わり方で良かったのだと思います。

生と死と愛。

人類の永遠のテーマですね。

60点

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